すでに知っている方も多いと思いますが
国際天文学連合(IAU)の決定で冥王星が惑星から除外されることが決定。
学校の教科書も訂正されるようです。
これで太陽系の惑星は、内側から順番に
水星・金星・地球・火星・木星・
土星・天王星・海王星の9個になりました。
ご存知のように、ホロスコープを使用する占星術では、
これらの太陽系惑星を使用します。
「新釈インド星読ミ占」で使用しているインド占星術や
「天空の叡知」で使用している中国の七政四余(しちせいしよ)などでは
古くから発見されていた木星・火星・土星・金星・水星の
5星のみを使用しています。
ですから、この2つの占星術については
今回の決定は何ら影響はありません。
ところが、西洋占星術ではちょっと事情が違ってきます。
西洋占星術では
近代になって発見された惑星である天王星・海王星・冥王星を使用しています。
ですから今回の決定で少なからず影響を受ける事になるのです。
これらの星が発見された年は、以下のとおりです。
天王星 1781年
海王星 1846年
冥王星 1930年
このように、土星より内側の星が古代から発見されていたのに対して
これらの星が発見されたのは、近代になってから。
それまでは西洋占星術でも使われていなかったのです。
さて、占星術では東西を問わず
星の座標として十二星座を使用します。
この十二星座には支配星といって、星座の家主に相当する星が決まっています。
古い西洋占星術では、各星座ごとの支配星は次のようになっています。
獅子座 太陽
蟹座 月
双子座・乙女座 水星
牡牛座・天秤座 金星
牡羊座・蠍座 火星
射手座・魚座 木星
山羊座・水瓶座 土星
太陽と月は1つ、他の星は各々2つの星座を支配していました。
インド占星術や七政四余では、現代でもこのまま使用しています。
しかし、西洋占星術では天王星が発見されると、
土星の2つの支配星座のうち水瓶座が土星から天王星へ譲られました。
次いで、海王星が発見されると、
木星の2つの支配星座のうち魚座が木星から海王星へと譲られました。
そして、冥王星が発見されると、
蠍座が火星から冥王星へと譲られたのです。
そのため、現在の西洋占星術では
獅子座 太陽
蟹座 月
双子座・乙女座 水星
牡牛座・天秤座 金星
蠍座 冥王星
牡羊座 火星
射手座 木星
山羊座 土星
水瓶座 天王星
魚座 海王星
という支配星の割り振りになっています。
余談ですが、西洋占星術でも古典派の人達は、古い支配星座を使用しています。
今回、これにあと2個の惑星を加えて
太陽系惑星を12個とする意見があったようですが、
もし賛成多数であれば
金星と水星が支配する各々の2つ星座のうち、
1つずつが新しい惑星に譲られていたかもしれません。
ただ、今回国際天文学連合(IAU)が決定したのは
冥王星を惑星からはずすということ。
これによって、蠍座の支配権はふたたび火星に戻るのでしょうか?